一緒につかんだ全国大会

平田先生からご感想をいただきました

 

2名の生徒さんと娘の3人揃って、かつて夢だった憧れの舞台「A2級入賞者記念コンサート」に参加、そこでこれまでに学んだ集大成として最高のパフォーマンスを披露し、半年間に渡るコンペを素敵に締めくくることが出来ました。

これもひとえに大神先生と、先生からご紹介頂いた渡部由記子先生の厳しくも温かいお声がけ、ご指導のおかげです。

 

振り返れば課題曲が発表された2月末、コンペ初挑戦のA2級の生徒さん2名、A1級の生徒さん1名、A2級から継続して参加してみえるC級の生徒さん1名、そして母親の立場として娘を連れてコンペの挑戦が始まりました。

当初、私の中では「生徒さん達は予選を通過して、本選で何かしらの賞をもらえることが出来れば…」と、娘に限っては「何とか予選を通過出来れば万々歳!」という考えでした。

ところが、3月末に大神先生のレッスンへ生徒さん達と同行した際、先生から「挑戦されるなら全国を目指しましょう!」とのお言葉を頂き、そこで初めて、先生は始めから全国を目指してご指導されていることに気づきました。

4月に大神先生から渡部由記子先生をご紹介いただき、先生と娘と3人で初めて千葉県の渡部先生のご自宅へお伺いした際も、お二人から「無限の可能性を持った子どもに、保護者や指導者が始めからこの子はこの程度なのだと線引きしてしまうと、その子どもは親や保護者が引いた線を越えることは不可能に近い。」と言われ、私自身指導者として目標設定の段階から未熟さを知り、そこで一気に目が覚めました。お二人の先生方から熱いエネルギーを強く感じながら、その言葉が今でも強く心に残り、忘れられない一日となりました。

渡部先生のレッスンを終えた帰りの新幹線で、ピアノを始めて半年のまだ音符も読めない、片手がやっとで両手でまだ一度も弾いたことがない娘が、果たして全国を目指せるのか、これから娘とどうやってコンペに向き合っていけばいいのか頭が混乱する中、付き添って下さった大神先生に励まされながら、一緒に帰宅したことをはっきりと覚えています。

 

大神先生によるホールレッスンとスポットレッスンをお母様方に録画して頂き、それぞれの録画を確認、私自身もホールレッスンを何度もご一緒して、大神先生が求めている音、響き、どの時点でどのくらいの完成度であるべきか、一人一人の課題から頂いたアドバイスを参考に生徒さん達のレッスンを進めて参りました。

半年間に渡るコンペの間、未熟な私に一生懸命ついてきて下さったお母様方の前向きな姿勢に助けられ、指導者として気持ちよく取り組ませて頂きました。

コンクールは「生徒」「保護者」「指導者」が三位一体となり、それぞれが「選手」「コーチ」「監督」として協力しながら全力疾走してこそ、良い結果が得られることを今回のコンペを通して実感し、大神先生をはじめ、多くの方々に励まされ支えられ、指導者としても母親としても充実した夏を過ごすことが出来ました。

レッスンで必死に書き留めた母親用のノートを大切にし、これからも学び続けて参ります。

大神先生、本当にありがとうございました。